ボーカルMIXについて その2

ディジコンアドベントカレンダー2021 12月12日担当のソロです。

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ボーカルMIXについてその2となります。その1の続きとして書いているのでその1をまだ読んでない方は是非その1を読んでからこの記事を読んでくれると幸いです。

 

はじめに

ボーカルのデータとインストのデータがなければボーカルMIXは出来ません。

インストというのは作曲された曲のデータです。ボーカル以外の楽器等のデータです。一部ボーカルありだったりする場合もあります。

ボーカルMIXの手順

手順ということで細かく見たい方もいると思いますが、今回はざっくりと手順を説明します。(テイクコンピングされているボーカルを使用するのを前提とします)

1.音量調整1回目+縦合わせ

2.EQ、ディエッサーをかける

3.コンプレッサーをかける

4.空間系エフェクトをかける

5.音量調整2回目

大体こんな感じの手順です。ですが、ボーカルMIXはこの手順でしかしてはいけないということはありません。

では、今回は1と2の手順をほりさげてみます。

1.音量調整1回目+縦合わせ

まずDAWに2つの音源を取り込んで聴いてみるとインストの音源が大きすぎたり、ボーカルが小さすぎたりするのでまずは自分がMIXしやすいように音量調整を行います。

ここの注意点ですが、小さくても0dbより大きく設定しないようにしましょう。音割れの原因になる可能性になります。

その次に縦合わせになります。縦合わせというのはインストにボーカルのリズムを合わせる作業になります。インストに対してボーカルがずれていると違和感を感じる曲になってしまうので注意しましょう。

2.EQ、ディエッサーをかける

EQはインスト、ボーカルどちらにもかけます。このEQの役割は何か?というと、特定の周波数をカットできます。ノイズの周波数をカットしましょう。基本低音ノイズをカットするので、ローカットと呼ばれています。なお、インストはローカットすると音が抜けてしまう可能性があるので注意しましょう。

ディエッサーはボーカルにかけます。このディエッサーの役割はボーカルに入る「s」のような歯が擦れる音を抑える役割です。サシスセソの行ではよく「s」の音が強く入ってしまいます。そのためディエッサーでその周波数帯を抑えて他の部分と比べても自然なように調整します。

なお、ディエッサーに頼らず手動で「s」が入ってるところを探してその部分のgainを調整するという方もいますが、基本的にはエフェクトに頼っても問題ないです。

まとめ

今回は行程の中でも基本的に最初の方にしがちな行程を紹介しました。エフェクトの付ける順番に関しては、作りたい音に合わせて変わりますが、エフェクトの大雑把な役割を理解しておいて損はありません。

では次の記事では行程の最後まで紹介します。

それでは~